ガスリーのアルピーヌF1加入が正式発表、2023年からの複数年契約を締結。アルファタウリはデ・フリースと契約

 

 アルピーヌF1チームは、10月8日、ピエール・ガスリーが2023年にレースドライバーとして加入することを発表した。両者の契約は複数年であることも明らかにされた。また、これに伴い、アルファタウリはガスリーの後任としてニック・デ・フリースを起用することを明らかにした。

 アルピーヌは、フェルナンド・アロンソのアストンマーティンへの移籍、リザーブドライバーであるオスカー・ピアストリのマクラーレン移籍が決まり、2023年のエステバン・オコンのチームメイトを探さなければならない状況にあった。フランス出身のガスリーを第一候補と考えたアルピーヌは、レッドブルと交渉。レッドブルはガスリーの後任としてふさわしいドライバーが見つかった場合にはガスリーの離脱を認めるという方針を決めていた。

2022年F1第18戦日本GP ピエール・ガスリー(アルファタウリ)
2022年F1第18戦日本GP ピエール・ガスリー(アルファタウリ)

 フランス出身26歳のガスリーは、レッドブルのジュニアドライバーとしてキャリアを進め、2016年にはGP2(現在のFIA F2)でタイトルを獲得、2017年には日本のスーパーフォーミュラでランキング2位を獲得する一方、アルファタウリの前身トロロッソからF1デビューを果たした。翌2018年に同チームからF1フルシーズン参戦をスタート。2019年にはレッドブルに昇格されるが、チーム上層部が満足する結果を出すことができず、シーズン途中でトロロッソに戻された。しかしその後、ガスリーは力を発揮し始め、2019年ブラジルGPで2位表彰台を獲得。2020年イタリアでは優勝、2021年アゼルバイジャンでは3位と、ここまで3回の表彰台を獲得している。

 しかしレッドブルはマックス・フェルスタッペンのチームメイトとして2021年に起用したセルジオ・ペレスとの契約を、今年5月、2024年まで延長したことを発表。ガスリーは近い将来、レッドブルに再昇格する可能性はなくなったことで、レッドブルとの契約が切れる2023年末で他チームに移籍することを考えるのではないかとみられていた。

 ガスリーにとってはワークスチームのシートを獲得したことは、大きなチャンスになる。チームメイトは、2020年のルノー時代から所属しているエステバン・オコンで、ガスリーと同じフランス出身であり、2023年のアルピーヌはオールフランス体制となる。

 アルピーヌの発表の直後、アルファタウリは、ガスリーの後任としてニック・デ・フリースと契約したことを発表した。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とニック・デ・フリース(メルセデスF1リザーブドライバー)
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とニック・デ・フリース(メルセデスF1リザーブドライバー)

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