FTX破綻で暗号通貨市場への不信感漂うも、マクラーレンCEOは心配せず「我々は最高の取引所と契約している」
先日、暗号通貨取引所大手の『FTX』が経営破綻したが、これは暗号通貨の市場にパニックを引き起こしただけでなく、F1にも大きな影響を与えている。
F1は現在、10チーム中8チームが暗号通貨関係の企業とスポンサー契約を結んでおり、F1自体もCrypto.comという取引所と取引を行なっている。そしてメルセデスは渦中のFTXとスポンサー契約を結んでいたため、上記のトラブルによりサンパウロGP直前に契約を解除してマシンからロゴを削除した。
FTXの破綻は、同社と金融取引を行なっていた他の企業にも影響を与え、他の主要取引所の準備金も不透明なことから、市場全体への不信感にも繋がっている。
しかしマクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンは、暗号通貨の市場では最も強い者が生き残るとして、F1への影響はあまり心配する必要がないだろうと語っている。彼は今年初めからOKXという取引所と手を組んでいるが、何の心配もないという。
「我々はOKXに非常に満足している。我々は相当量の精査を行なっている」とブラウンCEOは言う。
「どのパートナーと組むのかについては、数多くのアプローチの中から選択することができたので、このビジネスにおいて最高のパートナーと契約したと信じている。彼らの保証金の額や運営方法などもよく理解している。だからとても安心している」
暗号通貨市場の暴落がF1に影響を及ぼす危険性はあるかと尋ねられたブラウンCEOは、次のように答えた。
「FTX(にまつわる状況)は確かに混乱したものになっている」
「私はこれをインターネットが始まった当初と重ねて見ている。あの時は多くのインターネット企業があった。その多くが上手くいかず、そこからアマゾンのような企業が成功を収めていった」
「暗号通貨やブロックチェーンの業界においても同じことが言える。多くの人が殺到しているんだ。そして最終的にはそのひと握り……実際にはどのくらいの数になるかは分からないが、一部だけが真のプレイヤーとなるのだ」
「金融業界全体での話をすると、暗号通貨を金融商品として前進させることに非常に強気だ。そして、その領域で誰がビッグプレイヤーになるかというところだろう。我々はOKXがその一社になると確信しているし、彼らは我々に対して非常に堅実だ」
またブラウンCEOは、暗号通貨のスポンサーが長期的に生き残ることができるのかという疑問に対して、これまでF1に関わってきた他の業界に対する議論と同じだと考えている。
「このスポーツの転換点がある度に、人々は皆『タバコマネーがなくなったらどうなるんだろう?』とか、『あのメーカーが撤退したらどうなるんだろう』という話になる」
「しかしこのスポーツは非常に強力で、常に誰かがそこに介入している。(暗号通貨の暴落が)大きな影響を与えてしまったら残念だが、私は大丈夫だろうと思っている」
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