MotoGPセパンテスト最終日|VR46のマリーニが最速でテスト終える。最高速改善にホクホク顔のクアルタラロはエアロ比較に励み爪隠す

 

 2月10日から行なわれていたMotoGPのセパン公式テストの最終日となる3日目が終了。この日トップタイムとなったのはVR46のルカ・マリーニで、総合タイムでも彼が最速となった。
 今回のセパンテストは不安定な天候に見舞われており、3日目も夜に降った雨が影響し、セッション開始時には路面の一部が濡れているダンプコンディションでスタートすることになった。
 序盤はヨハン・ザルコ(プラマック)以外殆どのライダーがピットに留まったまま走らずにいたが、2時間程が経過するとコンディションも改善して、各ライダーが続々とコースイン。スリックタイヤでの走行に移行した。
 セッションはVR46のマルコ・ベッツェッキとマリーニがタイムを更新し合う形で進んでいったが、4時間が経過した時点ではホルヘ・マルティン(プラマック)が暫定トップに立った。
 マルティンはテスト2日目に転倒があり手に痛みもあったようだが、3日目もテストを継続させた。
 そのマルティンが記録したタイムは終盤まで更新されず、ラスト1時間という頃にようやくマリーニがこれを更新。1分57秒889をマークしたマリーニが、テスト最終日の最速ライダーとなった。
 テスト3日目はドゥカティ勢が上位を独占。トップ10内に入った他メーカーのライダーは、3番手のマーベリック・ビニャーレスと6番手のアレイシ・エスパルガロというアプリリアのふたり、そして10番手のマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)のみだった。
 なおアレイシ・エスパルガロはこの日、最も少ない32周で走行を終えている。またビニャーレスには序盤にマシントラブルに見舞われたが、その後は問題なく走行している。
 またマルケスとホンダは直近2日間で3つの仕様の2023年型プロトタイプを比較してきたが、3日目はそのうちの2台に集中して作業を行なっていた。
 ヤマハはファビオ・クアルタラロが19番手タイム。今回のテストでクアルタラロは、最高速の改善もあって笑顔を見せており、3日目はエアロダイナミクスに関するテストに集中していた。
 ドゥカティ勢もフランチェスコ・バニャイヤを筆頭に仕様違いのカウルをテスト。バニャイヤは最終的に2番手タイムを記録しており、あくまでもテストではあるが、2023年型マシンの素性の良さが伺える。
 プレシーズンテストで気になるメーカーを移籍したライダーの適応という点では、ホンダへ移ったジョアン・ミルが12番手タイム、KTM移籍のジャック・ミラーが16番手、RNFアプリリアのミゲル・オリベイラが17番手、LCRホンダのアレックス・リンスが18番手という具合となった。
 MotoGPクラスのプレシーズンテストはこれで前半が終了。次回は3月11~12日にポルティマオでのテストが行なわれ、これで開幕前の走行は全て終了となる。
 
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MotoGPセパン公式テスト 3日目

順位
ライダー
バイク
周回数
タイム

1
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