アストンマーチン、重職グリーンがレースサイドから離脱。ジョーダンF1時代にもチーム支えた”屋台骨”は同社の研究開発部門へ

 

 アストンマーチンF1チーム発足以前からイギリス・シルバーストンのチームでテクニカルチームを率いてきたアンドリュー・グリーンがレースチームから離れ、同社の研究部門「アストンマーチン・パフォーマンス・テクノロジーズ(AMPT)」を統括することとなった。
 グリーンは、1991年にジョーダン『191』のデザイナーのひとりとしてゲイリー・アンダーソンと共に働いた後、1998年に当時新興チームのBARに移籍した。その後レッドブルで経験を積み、ジョーダンからフォース・インディアに名を変えたチームに2010年に戻ってきた。
 グリーンはフォース・インディア、レーシングポイント、アストンマーチンでテクニカルディレクターを務めた後、チームが上級職の雇用を続ける中で2021年6月にはチーフテクニカルオフィサーに就任した。
 アストンマーチンは新たなテクニカルディレクターにレッドブル・レーシングで空力責任者を務めたダン・ファロウズを起用したが、”離婚裁判”と”ガーデニング休暇”のため、実際のチーム加入は2022年4月からとなっていた。
 昨シーズンは外から見ていても、グリーンが以前よりもレースチームに直接関与していないように見えた。それでもAMPTに移籍するまでは、2023年型マシン『AMR23』の開発に貢献してきた。
 他のチームと同様アストンマーチンもF1で培われた技術やノウハウを他分野で活用することを計画しているが、AMPTの全貌が明らかとなっていないため、どのようなプロジェクトが進められているのかは分かっていない。
 ただグリーンがF1での仕事から離れるということは、FIAの財政規定の対象から外れることも意味するはずだ。
 財政規定では、ドライバーを除きチーム上級職の上位3名は予算には含まれない。アストンマーチンでグリーンがその3名に含まれていたと仮定すると、彼が部署異動となることで財政規定から外れる一枠が空くこととなる。
 仮にグリーンが上位3名に含まれていなかった場合も、彼の給料はチームの総支出額から除外されることとなり、その分を別の用途に使うことができるようになる。
 何れにせよアストンマーチンはFIAに対して、グリーンがF1プロジェクトに携わっていないことを証明するか、もし彼が何日か関与してきたのであれば、それに応じて適切な金額を財政規定内の支出として割り当てる必要がある。

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