MotoGPアルゼンチン|ビンダー、15番手からごぼう抜きでスプリント勝利! VR46がダブル表彰台

 

 MotoGP2023年シーズンの第2戦アルゼンチンGPが開催。2日(土)に最高峰クラスのスプリントレースが行なわれ、KTMのブラッド・ビンダーが勝利した。
 今シーズンから新たに始まったスプリントレースも2回目。午前中に行なわれた予選では、まだ濡れている路面に対してスリックタイヤを選ぶギャンブルを成功させたライダーがフロントロウに並んだ。
 予選は雨の中行なわれたが、その後天候は回復。スプリントレースはコースの一部こそウエットパッチは残るものの、ほぼドライコンディションで開始を迎えた。
■ビンダーごぼう抜きの衝撃
 全12周のレースが始まると、ポールシッターのアレックス・マルケス(グレシーニ)が順当に先頭を維持。ただ4番グリッドスタートのフランコ・モルビデリ(ヤマハ)が2番手に迫ってくると、ターン9で早くもマルケスをオーバーテイクし、先頭が入れ替わった。
 後方でもポジションの変動は激しかった。特に15番手スタートだったブラッド・ビンダーがスタートで一気に7つほどポジションを上げ、2周目にはマルケスを追い抜いて2番手に浮上した。一方でマルケスはルカ・マリーニ(VR46)にもオーバーテイクされてしまうなど、ポジションを下げつつあった。
 モルビデリとビンダーによるトップ争いは2周にわたって続いたが、ここはビンダーが制して先頭を奪取した。
 表彰台を争うトップ集団はビンダーを先頭にモルビデリ、マリーニと続き、フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)がその少し後方4番手に続いていた。
 レースが後半に差し掛かると、トップに立ったビンダーは少しずつ2番手以下とのギャップを開き始め、ポジションを固めにかかった。また2番手争いはモルビデリがマリーニとマルコ・ベッツェッキのVR46勢に食らいつかれてしまうと、残り4周でオーバーテイクされ、ついに表彰台圏外に脱落してしまった。
 2番手となったベッツェッキは、先頭を狙って猛チャージを開始。ラストラップではついにビンダーの後方0.1~2秒差にまで迫った。
 しかしビンダーもベッツェッキには追い抜きを許さず、最後まで抑え切ってトップチェッカー。スプリントレース勝利となった。2位はベッツェッキ、3位がマリーニとなり、VR46はダブル表彰台を獲得した。
 なおレース序盤にはジョアン・ミル(レプソル・ホンダ)が、レース中盤にはアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)が転倒してしまい、それぞれリタイアとなっている。
 日本人ライダーの中上貴晶(LCRホンダ)は最終的に11位でフィニッシュ。ポイント圏外でスプリントを終えた。
 
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順位
ライダー
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タイム

前車との差
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1
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