マシンは防護フェンスを飛び越え観客席に……FIA、WEC戦併催のポルシェスプリントカップでの重大事故を調査へ

 

 ポルトガルのアルガルヴェ・インターナショナル・サーキットにて開催されているFIA世界耐久選手権の第2戦ポルティマオ6時間レース。そのサポートイベントとして同じ週末に併催されているポルシェ・スプリントカップ・イベリカでは、マシンが観客席に飛び込むアクシデントが発生した。
 これに対してFIAは、調査に乗り出している。
 金曜日に行なわれたフリー走行1回目、ポルトガル人ドライバーのアレクサンドル・アレイアが乗るポルシェ『911・GT3カップ』にブレーキトラブルが発生し、ターン1を直進……グラベルで減速することなく、バリアを飛び越え、デブリフェンスをなぎ倒してグランドスタンドに着地した。
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 幸い、グランドスタンドに観客はおらず、アレイアにも怪我は無かった。ただ、WECのフリー走行2回目では、グランドスタンドが立ち入り禁止となった。
 今回のアクシデントについて、FIAは声明で次のように述べている。
「FIAは、アルガルヴェ・インターナショナル・サーキットで行なわれたポルシェ・スプリント・シリーズ・イベリカの最初のフリー走行セッションで発生した事故について調査している」

アレイアのマシンはフェンスを乗り越えグランドスタンドに着地した。

「FIAは現在、情報を収集しているところで、FIAサーキット委員会による見直しが行なわれる予定だ」
「FIAはサーキットのスタッフ及びイベント主催者と緊密な連携を取っている。グランドスタンドは、追って通知があるまで閉鎖とする」
「安全性の向上は継続的なプロセスであり、今回のアクシデントや世界中その他のアクシデントから得られた教訓が、モータースポーツの安全性における継続的な開発に反映される」
 アレイアは、今回のアクシデントで誰も怪我をしなかったことについて感謝の気持ちをTwitterへ書き込んだ。
「事実上、私はどうしようもなかったようなものだ」とアレイアは言う。
「幸い、グランドスタンドのあのエリアには誰もいなかったし、マシンの安全性のおかげで、なんとか無傷でクラッシュ(したマシン)から脱出することができた」
 アルガルヴェ・サーキットはFIAグレード1に指定されており、2020年と2021年にはF1を開催。WECは2021年に8時間耐久レースを初開催して以降、2023年大会の6時間耐久が2回目の開催となる。
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