フェラーリが復帰1年目で総合優勝。トヨタ、6連覇ならず|2023年ル・マン24時間決勝速報

 

 2023年のル・マン24時間レースが行なわれ、フェラーリの51号車(アレッサンドロ・ピエール・グイディ、ジェームス・カラド、アントニオ・ジョビナッツィ)が優勝。WEC復帰初年度から、伝統のル・マンを制する快挙を成し遂げた。
 今年のル・マンは、走行が始まる前から波乱の展開。予定外の性能調整が行なわれ、トヨタ勢は37kg、フェラーリ勢は24kg、車両の最低重量が引き上げられることになった。
 その影響もあってか、トヨタ勢は8号車の3番手が予選最高位。フェラーリ勢がフロントロウを独占した。
 レーススタート直後にはトヨタ勢が首位を奪ったが、フェラーリは決勝でも速く、レース終盤には51号車が首位に立っていた。
 トヨタ勢は7号車が他車の追突を受けてマシンに大ダメージを受けてリタイアしたものの、残った8号車がフェラーリの51号車を追った。
 ブレンドン・ハートレーが4スティント連続という渾身の走りを披露し、8号車のバトンは平川亮に手渡された。この時点で51号車フェラーリと8号車トヨタは15秒ほどの差だった。しかし平川は、アルナージュでクラッシュしてしまい、ピットで修復を受けることになった。これで2台の差は3分以上に拡大した。
 コースに戻った平川は前のフェラーリを追ったが、追いつくまでには至らず。フェラーリが復帰1年目で、ル・マン24時間を制するという快挙を成し遂げた。
 トヨタはル・マン24時間6連覇ならずも2位。3位には、2号車のキャデラック・レーシングが入った。
 なおLMP2クラスは34号車インター・ユーロポル・コンペティション(ヤコブ・スミエショフスキー、アルベルト・コスタ、ファビオ・シェラー)、LM-GTE …読み続ける

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