FIA会長、F1新レギュレーションにおいてマシンの軽量化を目指すと発言「それがF1にとって正しい方向性」
FIA会長モハメド・ビン・スライエムは、2026年のF1新レギュレーションにおいて、F1マシンの最低重量を引き下げたいという意向を示した。
F1マシンの最低重量は年々引き上げられ、今年の規則では798kgに定められている。ビン・スライエム会長は、F1マシンの重量を下げたいと、最近の『Motorsport Total』のインタビューのなかで語った。
「かつてラリーに出場していたが、そのころ、重いマシンには悩まされたものだ」とビン・スライエム会長。
「マシンは軽ければ軽いほどいい。重量が重いと、サスペンションに影響するし、ブレーキの機能も悪くなり、タイヤはあっという間に摩耗する。また、クラッシュが起きた際に、車重が重いほど危険が大きくなる」
「FIAのチームにはすでに話をしている。マシンの重量を軽くしたいということと、サウンドを改善したいということをだ。これは最終的にFIAの判断にかかってくる」
「FOMやチームが望むからではなく、F1にとって正しいことだから、実行するのだ」
ドライバーたちは、F1マシンの重量あるいはサイズについて、それぞれの意見を持っている。アストンマーティンのフェルナンド・アロンソは、サイズが問題であると考えているが、メルセデスのジョージ・ラッセルは、より悪い影響をもたらしているのは重さであると主張している。
「ふたつの要因があると思う。ひとつは性能で、純粋にマシンのドライビングを楽しめるように、可能な限り軽いマシンが欲しい」とラッセルは語った。
「もうひとつは安全面の問題だ。それについては以前も話したことがある。安全性を高めれば高めるほど、マシンは重くなっていく」
「でも、時速100マイル(時速160.93km)で走っているときに、乗っているマシンがバスと同じ重量だとすると、何かに衝突したら、より大きなダメージを与えることになる」
「F1とFIAのエンジニアが完璧な妥協点を見つけなければいけない部分だ。僕はサイズはそれほど問題だとは思わない。サイズが気になるのはシンガポールやモナコだけだろう」
「少し大きすぎるかもしれないが、それほど気にはならないよ」
一方、アロンソは、F1マシンのサイズを小さくすれば、コース上でのドライバー同士のホイール・トゥ・ホイールの接近戦が増えるとの考えを示している。
「(重量の削減は)ショーをそれほど大きく変えるとは思わない」とアロンソ。
「マシンの重量よりもサイズの方がより重要だ。サイズの方が状況を少々難しくしていると思う。オーバーテイクの時や、レース中の最初の数コーナーでのバトルでは、サイズのせいでマシンの位置を決めるのが難しい。マシンの重さのせいではないんだ」
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