セットアップで躓いたメルセデス、ハミルトンが初日17番手「シングルラップもロングランも課題あり」/F1第15戦
2023年F1イタリアGPの金曜、メルセデスのルイス・ハミルトンはフリー走行1=8番手/2=17番手、ジョージ・ラッセルはフリー走行1=5番手/2=9番手だった。
FIAは、FP1開始後、メルセデスが、ラッセルのパワーユニットに、新しいICE、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-Kを、ギヤボックスに新しいギヤボックスケースおよびカセット(GBX C & C)、ギヤボックスドライブライン、ギヤチェンジコンポーネントおよび補助コンポーネント(GBX DL)を入れたことを発表した。シーズン中に使用が許される基数内であるため、ペナルティは受けない。
チームは、一日を振り返り、特にFP2で苦労して「すべてのタイヤコンパウンドにおいてパフォーマンスをまだ見つけられていない」と述べている。トラックサイド・エンジニアリング・ディレクターのアンドリュー・ショブリンは「シングルラップもロングランも改善が必要」と語った。
今週末、ATA(代替的なタイヤ配分)フォーマットが採用されていることから、FP1でふたりはそれぞれハードタイヤ1セットで走り続けた。FP2ではラッセルはミディアムとソフトを使用。ハミルトンは、ラッセルよりも高めのダウンフォースレベルのセットアップで走ったところ、ストレートラインスピードが低いうえに、コーナーで予想されたゲインがなかったという。セッション中にセットアップを修正する時間がなかったため、ハミルトンはソフトタイヤを土曜のために温存し、ミディアムで走り続けた。
■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
フリー走行1=8番手(1分23秒269:ハードタイヤ/26周)/2=17番手(1分22秒783:ミディアムタイヤ/23周)
比較的に普通の金曜日のプログラムに取り組んだ。信頼性は高かったし、さまざまなテストを行い、必要な仕事を完了した。今日の作業から学ぶことはたくさんある。土曜日に向けて改善するために、今夜作業に取り組まなければならない。いつもそうしているようにね。
明日はもっと速くなるように、セットアップとマシンバランスの改善を目指す。今夜チームが素晴らしい仕事をしてくれることは分かっている。
(走行後に『Sky Sports』に対して語り)いつもの金曜日と同じだ。FP1ではとても良い状態で、マシンに満足していても、変更を加えてFP2に入ると、なぜか分からないけど、マシンが難しい状態になってしまう。データをチェックするしかない。今夜のうちに修正できると思っているけどね。
(予選で)トップ10に入りたい。Q3に進めればうれしいけれど、そこからどこまで行けるかは分からない。今のペースのままなら、Q3に進むのにどれだけ苦労するか、そこははっきり分からないが、とにかく今夜頑張るよ。目指すところにたどりつけるよう祈っている。
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
フリー走行1=5番手(1分23秒189:ハードタイヤ/28周)/2=9番手(1分22秒176:ソフトタイヤ/20周)
モンツァに戻って来て、ハイスピードでローダウンフォースのマシンを走らせることができて最高の気分だ。先週のザントフォールトとは特性がかなり異なっていて、それに適応するのは楽しいよ。
マシンのフィーリングは概ねいい感じだったが、ソフトタイヤでの走行に関してはもう少し改善させる必要がある。燃料を多く積んだ状態でのペースはかなり力強かったので、明日は予選に向けてもっとスピードを見つけることに集中していく。
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