F1の需要が高まる一方、リバティ・メディアCEOはフェルスタッペンとレッドブルの覇権によるF1人気への影響を懸念
リバティ・メディアのCEOを務めるグレッグ・マフェイは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が現在F1で圧倒的優位に立っていることは、グランプリレースのファン層の著しい成長を維持しようとしている経営陣にとって“課題”となっていることを認めた。
先週末のF1第15戦イタリアGPでは、フェルスタッペンが元レッドブルのセバスチャン・ベッテルが保持していた記録を塗り替えて10連勝を達成し、レッドブルは全勝記録を維持した。
レッドブルとフェルスタッペンの輝かしい年と並外れた成果は、彼らの卓越したスキルとレース運営を示しているが、一方でチームとドライバーの覇権がF1全体の魅力に及ぼす潜在的な影響を恐れている首脳陣にとっては、まさに懸念事項となっている。熱狂的なフェルスタッペンファンが彼の成功を喜ぶ一方で、他のファンは彼の勝利が予想できるので落胆するかもしれず、興奮や興味が削がれていく可能性がある。
「中団は非常に興味深い。これまでよりも多くのオーバーテイクが行われていることを統計で示すことができる」とマフェイは、火曜日に投資会社ゴールドマン・サックスが主催したイベントで語った。
「明らかに課題となっているのは、マックス・フェルスタッペンが信じられないような記録破りの年を過ごしているということだ」
「ステファノ・ドメニカリは当然ながら方向転換を試みて、『この歴史的なイベントを見てほしい、これほどの成功が見られたことはない、見逃すべきではない』と言っている。それがうまくいくかどうか様子を見よう」
世界中のF1ファンの継続的な関心と成長を確実なものにするには、支配的勢力と激しい競争の場との間で適切なバランスを取ることが重要だ。マフェイは、F1はフェルスタッペンの覇権を抑えるのに「トーニャ・ハーディングのように、彼の足を負傷させることでもしなければ」無力であることを認め、悪名高いアメリカ人フィギュアスケーターのハーディングが、全米女子選手権を控えた1994年に最大のライバルだったナンシー・ケリガンの襲撃を画策した件について冗談めかして言及した。
「実際には、マックスが速いということ以外にも、我々には魅力的で競争力のある商品がある」
「トーニャ・ハーディングのように、彼の足を怪我させる以外に、我々に何ができるかはわからない!」
「だが彼は天才だ。彼は最速と思われるマシンに乗り、非常に優れたドライビングをしている。彼が取るラインを見てみれば、どれだけ攻撃的であるか、そしてそれをいかにうまくたどることができるかがわかる。本当に素晴らしいものだ。そして彼が他の誰よりもなぜ速いのかは、統計からも理解できる」
マフェイは主にアメリカにおけるF1の現在の評価は「少々厳しい」と述べた。しかしすべての指標において成長は堅調なままだ。
「F1に対する全体的な関心を見る必要があると思う。視聴者数は少々厳しい」
「今年は多くの成功を収めた。視聴者数トップ4のレースのうち3レースは今年アメリカで記録されたものだと思うし、平均視聴者数も年々増加している」
「とはいえ、特別な状況が起きる可能性はある。昨年マイアミは他のイベントと重なっていなかったが、今年は(NBAの)プレーオフでマイアミ・ヒートの試合とぶつかっていた。こうした特殊な状況が、レースの視聴者数に影響する」
「全体的な関心度を、リニアTVだけではなく、インスタグラムやYouTube、TikTokの再生回数の伸びも含めて測定すると、F1への関心は2倍をはるかに超えて飛躍的に増加している。したがって我々の需要は非常に高いと確信している」
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