F1カタールGPは、その過酷なコンディションからレース後に複数のドライバーが体調不良を訴える事態となったが、FIAは今後このようなことが繰り返されないよう対策を講じることを約束した。　今回のカタールGPはウイリアムズのローガン・サージェントが体調の悪化からリタイアを選択、アルピーヌのエステバン・オコンはレース中に嘔吐するなど、ドライバーたちは重い脱水症状や熱中症に苦しみ、地獄や拷問と評するほど厳しいレースとなった。　こうした事態になったのは連日猛暑だったカタールのコンディションに加え、ドライバーに大きな横Gがかかるコース特性と、タイヤトラブルの懸念があり事実上3ストップが義務付けられたことで、ドライバーたちがハイペースでレースを戦う必要があったことも影響しているだろう。　マクラーレンのランド・ノリスは、「メディカルセンターに行ったり、気を失ったりする人もいた。決して良い状況ではない。非常に危険なことが起きているということだ」と語った。「テレビで見ると、肉体的にはあまり厳しいようには見えないかもしれない。でも体調不良でリタイアしたり、苦しんでいる人たちがいるなら、僕らが走っているスピードに対してそれはやりすぎなんだというのは明らかだ。危険すぎるよ」「来年のカタールGPはシーズンの終盤になることは分かっているし、数ヵ月経てばもっと涼しくなるだろう。でも、それは考慮する必要があることだ。今後必ず話し合われるだろう。そもそも、起きるべきことではなかったからね」　今回の事態を受け、統括団体であるFIAはカタールGPの状況について徹底的な調査を開始することを約束した。　月曜の夜に発表された声明の中で、FIAは次のように述べた。「FIAは、2023年FIA …読み続ける