セルジオ・ペレス、涙のモナコ初優勝「メキシコがこの勝利を誇りに思ってくれるといいね!」

 

 2022年のF1モナコGPを制したのは、レッドブルのセルジオ・ペレスだった。
 ペレスは3番グリッドからスタート。早めにインターミディエイトタイヤに交換したことが功を奏して首位に浮上すると、最後はタイヤの性能劣化に苦しみつつも猛攻を仕掛けてくるカルロス・サインツJr.(フェラーリ)を押さえ込み、トップチェッカー。ペレスにとってこの勝利は自身3勝目、悲願のモナコ初優勝ということになった。
「レースの直後は、頭はまともに動かなかった。アドレナリンがいっぱい出ていたし、レースを走り切るのに多くのエネルギーを使ったからね」
 そうコメントしたペレスは、表彰台でメキシコ国歌を聞くと、感極まって涙した。
「そして表彰台で国歌を聞いた時、それが僕の心を打った。モナコで勝つことは、世界中のドライバーにとって夢だ。ただただ幸せな気分だ」
「僕たちはこの週末の間ずっと速かった。僕らは集中していたし、仕事を成し遂げるための正しい戦略を理解していたんだ」
 なおペレスの母親は、最近病気になってしまったという。その母を元気付けるために勝つ……それもペレスにとってモチベーションとなったようだ。
「この勝利は、僕の母と家族全員にも捧げたいと思う。母は先週、重い病気にかかってしまった。彼女のためにも勝利するというのが、僕がこのレースに挑む大きなモチベーションになった」
「素晴らしい1日だった。チームにもとても満足しているし、僕の母国(メキシコ)も誇りに思ってくれていることを願っている」
「人生の中で、モナコに勝つなんてことは何度もないと思う。その1勝目なんて……素晴らしい気分だよ」
 
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