アプリリア好調、エスパルガロ&ビニャーレスがトップ3入り。中上はQ2進出|MotoGPオランダFP3
TTサーキット・アッセンで行なわれたMotoGP第11戦オランダGPのフリー走行3回目。このセッションで最速タイムをマークしたのはアプリリアのアレイシ・エスパルガロだった。
初日は雨が降り、降り止んだ午後にかけて路面の乾いていく難しいコンディションのもとで走行が行なわれたが、2日目は良好な天候でセッションがスタートした。気温は22℃、路面温度は29℃だ。
なおレプソル・ホンダのポル・エスパルガロは第10戦ドイツGPで転倒した際に痛めた肋骨の痛みが酷く、2日目から欠場することになった。
FP3序盤にはルカ・マリーニ(VR46)が転倒。その他にもアレックス・リンス(スズキ)のマシンのアンダーカウルが一部変形しており交換が必要になるなど、トラブルも見られた。
初日のベストタイムはフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)のマークした1分34秒582。しかし初日は完全なドライコンディションではなかった。そのため、FP3の走行が始まると初日のタイムは次々と塗り替えられていった。
開始から約10分でマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)が1分32秒960までタイムを縮めた。同じ頃、ターン15ではフランコ・モルビデリ(ヤマハ)が転倒。ライダーはグラベルを転がったものの、怪我はない様子だった。
攻めた走りを続けるライダーが多い中、ブラッド・ビンダー(KTM)などバランスを崩してあわや転倒、というシーンもあったが中盤は全体的に穏やかにセッションが進んだ。
FP3はアプリリア勢が好調で、ビニャーレスは自己ベストを1分32秒911まで改善。僚友のアレイシ・エスパルガロは初日に記録した自己ベストタイムが、スリックタイヤ時に装着が認められていない雨よけを使用していたことから抹消されるアクシデントもあったが、その失態を取り戻すのに十分な1分33秒077で3番手に続いた。
エスパルガロはセッション残り15分を切ると、1分32秒518までタイムを短縮。暫定トップに躍り出た。一方でエネア・バスティアニーニ(グレシーニ)がターン7で高速クラッシュ。マシンを大きく破損させてしまった。
残り10分を切ってくるとビニャーレスとエスパルガロによるタイムの出し合いが続き、そこにファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)も割って入っていく状況に。最後のアタックを前にした段階ではエスパルガロの1分32秒164がトップタイムとなっていた。
アレックス・リンス(スズキ)やマルコ・ベッツェッキ(VR46)、バニャイヤなどが自己ベストを更新していくが、エスパルガロのタイムには届かないまま、セッションは終了目前となった。
なお最終盤には、ヨハン・ザルコ(プラマック)、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ、エスパルガロらが続けて転倒。残り時間は僅かという状況で黄旗が出されてしまった。
結局エスパルガロのタイムが超えられることはなく、終盤に転倒こそ喫したものの、彼がFP3トップタイムとなった。2番手はクアルタラロ、3番手は最後に自己ベストを更新したビニャーレスだ。
また日本人ライダーの中上貴晶(LCRホンダ)は最後のアタックで大きくタイムを縮め、1分32秒355をマーク。総合5番手タイムで予選Q2へ直接進出を決めた。
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