「今の僕は100%」アロンソ、F1復帰2年目のシーズンを満喫
昨年F1に復帰し、今季は復帰後2シーズン目を戦っているフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)は、昨年以上にレースを楽しめており、自身の状態は100%になっていると語った。
2018年限りで一旦F1を離れたアロンソは、昨シーズンからアルピーヌのドライバーとしてF1に復帰。ハンガリーGPではチームメイトのエステバン・オコンの初優勝をサポートし、自身もカタールGPで久々の表彰台を獲得した。
これだけでも目覚ましい活躍のように見えるが、今季はさらにパフォーマンスが上がっているように見え、オーストラリアGPではあわやポールポジション獲得という走りを披露し、カナダGPでは実際に2番グリッドをもぎ取っている。また先日のオーストリアGPでは最後尾からスタートしながら、最終的には6番手まで上がってみせた(レース終盤にタイヤのトラブルがあったため追加のピットインを行ない、10位となった)。
まだまだ勝利を狙うのは難しい状況にあるとはいえ、アロンソは今シーズンを楽しんでいるという。
「僕はまだ勝つことができないし、表彰台やもっと大きい目標のために戦う感覚が恋しいよ」
そうアロンソは語った。
「でもそれと同時に、ある意味では自分自身との戦いになっている。より良いバージョンの僕になろうとしているから、それを楽しめているよ」
「昨年でも、まともなレベルでレースはできていたと思う。でも、100%ではなかった。今年は100%だと感じている」
「予想外のパフォーマンスを発揮できると感じている。それが、僕のキャリアを通じて常に強みだった。僕はそのレベルに戻ることができていると感じている。このカムバックには、とても誇りに思っているんだ」
アルピーヌのチーム代表であるオットマー・サフナウアーは、アロンソの前向きな姿勢がチームに植え付けられていると語る。
「過去に、彼と一緒に仕事をしたことはない。今年は彼と共に働く最初の年だが、彼がまだレースを愛しているのがよく分かる」
そうサフナウアー代表は語る。
「彼は偉大な競技者だ。彼はレースで戦うのが大好きだし、人生においては基本的に、期待以上のことができると満足するものだ。だからその期待が現実的なモノであり、それを超える実績を残すことができれば、人生に満足することができる。それはフェルナンドだけでなく、我々全員がそうだと思う」
アルピーヌとアロンソの契約は今季限り。契約更新については、夏休みの間にも話し合われる予定となっている。アロンソは、新たな契約が結ばれるのは確実ではないと考えているという。
「それは、僕がここに留まることが保証されているということでは決してない」
そうアロンソは語った。
「僕らは休みの間に、何かに同意する必要があると思う」
「今後数週間、そしてそれ以外のいつでも、僕はチームと一緒にいて、彼らの期待がどんなモノであるのかを見ていく。そして、このプロジェクトの次のステップが何なのかということもだ。僕は満足しているし、アルピーヌで寛ぐことができている。しかし、確実なことは何も保証されていないんだ」
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