ペレス、レッドブル1-2を喜ぶも、フェルスタッペンの速さに完敗「彼は別の惑星にいるみたいだ」

 

 レッドブルのセルジオ・ペレスは、F1ベルギーGPの決勝レースを2位でフィニッシュした。勝ったのはチームメイトのマックス・フェルスタッペン。しかしフェルスタッペンは14番グリッドと後方からのレースだったにも関わらず、それを跳ね除けての優勝。ペレスは17秒以上の差をつけられた。
 パフォーマンスの面では大きな差を見せつけられることになったペレスだが、チームにとっては素晴らしい結果になったとレースを振り返った。
 ペレスは予選で3番手タイムを記録。しかし最速だったフェルスタッペンが、パワーユニット交換によるペナルティでグリッド降格になったことで、ペレスはフロントロウ2番グリッドから決勝レースをスタートした。
 ペレスはマシンの鼻先を思い切りイン側に向けてグリッドにつき、ポールポジションのカルロス・サインツJr.(フェラーリ)を一気に攻略しようと狙った。しかしホイールスピンを起こしてしまい失速。大きくポジションを落としてしまった。
「スタートは最悪で、いくつかポジションを落としてしまった。でも幸運にも、ターン5でそれを取り戻すことができた」
 ルイス・ハミルトン(メルセデス)とフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)がレ・コンブで接触したことで、2番手を取り戻すことができたペレスは、スタートのミスをチームのプレスリリースでさらに説明した。
「クラッチを離すとすぐ、ホイールがスピンしてしまい、適切なトラクションを得ることができなかった。特に2速に入れた時に、多くのポジションを失ってしまったんだ」
 ペレスは最初のスティントでのペースが優れなかった。そんな中、チームメイトのフェルスタッペンは後方から猛烈な追い上げを見せ、トップチェッカー。ペレスはサインツJr.の前に出ることができたものの、2位が精一杯だった。
「僕の最初のスティントは、あまり力強いモノではなかったと思う。それが違いを生み、レースの大部分を決定付けることになった」
「最初のスティントではデグラデーションがかなり酷かったんだ」
 そうペレスは語る。
「今日はもっと良い結果を期待していた。良いチャンスだったんだ。でもマックスはとにかく速すぎた。彼はひとりだけ別の惑星にいて、触れることはできなかったんだ」
「自分のレースペースと、マックスに負けた理由を理解したいと思っている。僕は差を認識しているし、もっと強くなって戻ってきたいと思う」
 今回のワンツーフィニッシュで、レッドブルは今季の獲得ポイントを475ポイントまで伸ばした。最大のライバルであるフェラーリとの差は、ついに116となった。またドライバーズランキングでも、ペレスがルクレールを抜いて2番手に浮上。ダブルタイトル獲得をグッと手繰り寄せた格好だ。
「チームにとっては素晴らしい週末になった。僕らは懸命に取り組んできたから、とても嬉しく思う」
「ザントフールトとモンツァに向け、僕はより高いレベルに到達する必要がある。見直すべきことはたくさんあるし、できれば次の週末には、さらに強くなっていきたいと思う。僕らは本当に、懸命にプッシュし続けていくつもりだ」
 
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