ピレリ 2022年F1第15戦オランダGP レースレポート
2022 DUTCH GRAND PRIX SUNDAY
P Zeroホワイト・ハードタイヤ、アクション満載のザントフォールトで際立った性能を発揮
モータースポーツディレクター マリオ・イゾラのコメント
「エキサイティングで感動的なレースでした。特に、ザントフォールトのようなトリッキーなサーキットにおいて、ふたつの要素がレースに影響を及ぼしました。そのひとつは、ソフトタイヤの抑制されたデグラデーションとハードタイヤの強力な性能を活かした多様な戦略でした。そしてもうひとつは、レースをチェッカーフラッグまで予測不可能にしたバーチャルセーフティカーとセーフティカーの導入でした」
「また、今シーズンのレギュレーションの下で数多くのオーバーテイクが見られました。グランドスタンドはオレンジの海でしたが、オランダグランプリの光景に他の色を加えるとしたら、ハードタイヤのマーキングカラーである白だと思います。極めて低いデグラデーションと十分なスピードを発揮したハードタイヤは、このレースの主役のひとつとなりました」
「レース週末を通した路面の改善によって、ハードタイヤはレースでその本領を発揮し、多くのチームがハードタイヤを戦略に活用しました。ローラーコースターのようなザントフォールトで、全3種類のコンパウンドはそれぞれ重要な役割を演じました。表彰台の3名は、異なる戦略を採った異なるチームのドライバーでした」
「ザントフォールトのエネルギッシュで情熱的なファンの歓声が耳に残る中、我々はF1の重要な開催地であるモンツァへ向かいます。今年は、モンツァでの100回目の開催とモータースポーツに不可欠なピレリの150周年を記念する年です」
「今日のレースにおいても、3種類のタイヤは完璧な役割を演じ、多様な戦略、数多くのオーバーテイクに貢献しました。その結果、我々はファンのみなさまへ、F1のようなモータースポーツに極めて重要な安全性を確保しつつ、見応えのあるレースを提供できたと思います。モンツァでも、できればオレンジのなかに赤色の応援が見られるなかで盛大に祝福したいと思います」
TYRE TALES:HOW THE RACE WAS WON
P Zeroホワイト・ハードタイヤの素晴らしい性能と、バーチャルセーフティカーおよびセーフティカーの導入がレース結果に影響を及ぼしました。ソフトタイヤでポールポジションからスタートしたレッドブルのフェルスタッペンがミディアムタイヤへ交換した際、ミディアムタイヤでスタートしたメルセデスのルイス・ハミルトンは、トラックポジション上のアドバンテージを得ました。その後、ハードへ交換したハミルトンは、十分なペースを確立することができました。
しかし、最終的には上位勢が同じ回数のピットストップを行ったなか、バーチャルセーフティカーおよびセーフティカー導入時、レッドブルが極めて的確な戦略を実行しました。セーフティカー後の再スタート時、ミディアムで走行するハミルトンの後方からソフトタイヤを装着したフェルスタッペンは、そのスピードを活かしてハミルトンをオーバーテイクして優勝しました。
BEST OF THE REST:THE ALTERNATIVE STRATEGY
20名中の16名がソフトタイヤでスタートしました。ミディアムタイヤでスタートした4名には、メルセデスの両ドライバーが含まれていました。ミディアムによるスタートは、ロングスティントを通したハードタイヤの極めて低いデグラデーションによって、1ストッパーへの道を開きました。メルセデスがいち早くこの点に気づき、4番グリッドからのスタートからの優勝への挑戦機会を得ましたが、セーフティカー導入によって、その試みは実りませんでした。
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