イモラが”転換期”に。レッドブル、2022年序盤の苦戦振り払った1−2で「フェラーリに心理的な大きな一撃を食らわせた」

 

 2022年シーズンにダブルタイトルを獲得を獲得したレッドブルだが、チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、シーズン序盤にイタリアのイモラ・サーキットで行なわれたエミリア・ロマーニャGPの1-2フィニッシュが、フェラーリとのタイトル争いにおける転換期になったと考えている。
 フェラーリは開幕戦バーレーンGPと第3戦オーストラリアGPでシャルル・ルクレールが優勝。3戦中2戦で後塵を拝したことで、レッドブルはフェラーリに先行を許すこととなった。レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、バーレーンとオーストラリアの両レースで燃料システムのトラブルによってリタイア。チームメイトのセルジオ・ペレスも同様の信頼性トラブルによってバーレーンでリタイアを喫している。
 フェラーリは第4戦エミリア・ロマーニャGPに向けて、ルクレールのタイトル獲得に向けたチームオーダー実施の是非について議論していた。
 しかし、レッドブルはフェラーリの”ホームグラウンド”で反撃。フェルスタッペンがルクレールを破りスプリントレースで優勝。ウェット絡みとなった決勝レースでは、フェルスタッペンにペレスが続く形で1-2フィニッシュを達成した。
 その後、レッドブルは破竹の6連勝。ルクレールやそのチームメイトであるカルロス・サインツJr.の反撃も虚しく、日本GPでフェルスタッペンが2回目のドライバーズタイトルを獲得。続くアメリカGPでコンストラクターズタイトルが決定し、レッドブルが2013年以来となるダブルタイトルを手にした。
 ホーナーは今季のフェラーリとのタイトル争いを振り返り、フェラーリが「シーズン序盤は我々よりも速いマシンを手にしていた」として、第4戦が重要な転換期になったと考えている。
「我々は戦いを続けることができたと思う。それが重要なことだった」
 そうホーナーは語る。
「シーズンは21戦で、最初のレースはダブルDNFを喫してしまったからね。彼らについていく必要があったんだ」
「私としては、肝心な週末のひとつにイモラが挙げられる。スプリントレースと決勝レースを制し、しかも1-2フィニッシュを達成したことは、チームとして、そして彼ら(フェラーリ)にとっても心理的に大きなことだった」
「マシンを開発し、改良し、少しばかり車重を落としていった……マシンは軽くなっていったんだ!」
「そして速さが出てきた。スタッフのみんなは、一年を通して素晴らしい仕事ぶりだった」

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