アストンマーティンF1『AMR23』:「トップに挑むためにアグレッシブにマシンを変更」レッドブルから移籍したTDが設計
アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラワン・チームは、2月13日(月)、イギリス・シルバーストンの新社屋で、2023年型F1マシン『AMR23』の発表会を開催した。ニューマシン初披露の場には、エグゼクティブチェアマンのローレンス・ストロール、チーム代表マイク・クラック、テクニカルディレクターのダン・ファローズ、チームアンバサダーのペドロ・デ・ラ・ロサ、レースドライバーのフェルナンド・アロンソとランス・ストロール、リザーブドライバーのフェリペ・ドルゴヴィッチらが立ち会った。
アストンマーティンは、新しいファクトリーを建設中で、今年第一段階が終了する予定となっている。新社屋で行った新車発表会において、ローレンス・ストロールは、「新たな最新鋭のファクトリーは、トップグループとのギャップを縮め、いずれ選手権におけるフロントランナーになるという野望を実現する助けになる」と語った。
また、この日発表されたAMR23にはアストンマーティンの110周年を祝うロゴが飾られていた。
チームは、「AMR23は、昨年型シャシーを大幅に進化させたもので、シーズンを通して安定して入賞を争えるマシンにするために仕上げられた。アストンマーティンとしての3年目、目標は最初から競争力のあるマシンを持ち込むことだ」と述べている。
2年間、コンストラクターズ選手権7位にとどまったアストンマーティンだが、今年はステップアップするためにあらゆる努力を注いできたと、クラック代表は語った。
「2022年後半には、マシンの開発に懸命に取り組むなかで、本格的な進歩の兆しが見えた。今年は、コースに初めて出た瞬間から、パフォーマンスのポテンシャルを十分に発揮するマシンを作ることを目標にしなければならない」
「グリッド上位を目指して前進するためには、一年を良い形でスタートし、その勢いを維持する必要がある。組織として、それを成し遂げるため、チームのすべてのエリアを強化するために努力した」
テクニカルディレクターのダン・ファローズは、「デザインチームは、妥協することなく今年のレギュレーションに取り組むことを強く決意していた。チームとしての序列を上げて、トップグループと戦えるようになりたい。保守的な姿勢をとっていては、それを実現することはできない」と述べた。
「AMR23は、2022年後半に改良したマシンを、さらに大幅に発展させたもので、重要なエリアすべてで改善を果たした。最大のパフォーマンスを得られると感じたソリューションを最適化したものであり、この数カ月、我々が築き上げてきた共通のビジョンを具現化したものだ」
「開幕戦とそれ以降に向けて、意欲的かつ効率的なアップデートプログラムを実行することに集中していく」
『AMR23』は、昨年レッドブルから移籍したファローズが本格的に手がけた初のマシンになる。
「去年とは全く違うマシンになる」とファローズ。「マシンの95パーセントがAMR22とは完全に異なっているのだ。開発段階において、大胆かつアグレッシブに臨み、昨年の教訓を生かした」
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