FIA、サインツのペナルティに関する聴聞会を18日に実施へ。再調査を行うかどうかを判断/F1第3戦
F1オーストラリアGPでのカルロス・サインツに対するペナルティに関し、フェラーリが再審請求を行ったことを受け、FIAは4月18日に聴聞会を行うことを明らかにした。この聴聞会において、再調査を行うかどうかが審議される。
サインツはレース終盤のリスタート時に4番手に位置していた。スタート直後、前を行くフェルナンド・アロンソ(アストマーティン)にヒット、アロンソはスピンし、後方までポジションを落とした。このインシデントについてスチュワードは、関係者からの主張を聞くことなく調査した結果、サインツにすべての責任があるとして、5秒のタイムペナルティを科した。サインツはせめて自分の意見を伝える機会を与えてほしいと懇願したが、それは聞き入れられなかった。
レースはセーフティカー先導下での1周で締めくくられたため、各車が接近した状態であり、5秒を加算されたサインツは、4位からポイント圏外の12位に降格された。一方、アクシデントで後方に落ちたアロンソは、元のグリッドからのスタートが認められたことで、3位表彰台を獲得した。
サインツはレース直後、このペナルティについて「今までの人生で見たなかで最も不公平なペナルティ」「F1にとって長年のなかで最大の恥」だと述べ、強い怒りを示した。
オーストラリアGP翌週、フェラーリのチーム代表フレデリック・バスールは、再審を求める権利を行使するための請願書を提出したと明かした。
バスールは、サインツのアクシデントと同じ周に起きた、ピエール・ガスリーとエステバン・オコン、ローガン・サージェントとニック・デ・フリースのクラッシュについて、スチュワードが異なる対応をしたことが問題であると述べている。ガスリーとオコンのアルピーヌの同士討ちについては、関係者の話を聞いたうえで審議が行われ、レース1周目のレーシングアクシデントとしてペナルティは科されなかった。サージェントがデ・フリースに追突した件は審議対象にもならなかった。
14日、スチュワードは、FIAのシングルシーターディレクターであるニコラス・トンバジスから、フェラーリが提出したペナルティ判定について見直しを求める6日付けの請願書を受け取ったことを確認した。フェラーリは、スチュワードが「その請求について検討すること」、そして「決定/インシデントについて、関連があり重要な新たな要素が存在するかどうかの判断を行うこと」を要求している。
18日8時CETにバーチャル聴聞会が実施され、フェラーリの代表者とサインツが出席する。フェラーリ側が提出する新たな証拠が有効であると判断されれば、サインツのペナルティについての再調査が行われ、元の処分が維持されるか、取り消されるか、別のペナルティが科されるかといった判断が行われる。
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