角田裕毅、0.021秒差でQ2進出ならず「トラフィックで本来のパフォーマンスを発揮できず悔しい」/F1第10戦金曜予選
2023年F1オーストリアGPの金曜、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅はスプリント・フォーマットでの金曜予選で16番手という結果だった。Q1で15番手のバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)との差は0.021秒だった。
チーフレースエンジニアのジョナサン・エドルズは、初日を次のように振り返った。
「今年のスプリント・フォーマットでは典型的なことだが、コース上の活動が忙しかった。また、このサーキットは1周が短いため、緊張感がより高まった」
「ドライバーふたりともFP1ではミディアムとソフトのコンパウンドを使い、絶え間なく走り続けた。まずショートランで予選への準備を行い、その後、決勝に備えてロングランを実施した」
「FP1では路面温度が高く、タイヤに負担がかかったことで、全体的なオーバーヒートに悩まされ、それがバランスに影響を及ぼした。それを除けば、取り組むべき大きな制限はなかった」
「このサーキットでは1周が短いため、ドライバー同士のタイム差が小さくなる。そのため、Q1でタイヤ3セットを使えば、Q2進出を狙うチャンスがあると考えた」
「Q1で両ドライバーに新品ソフトタイヤ3セットを使わせて、それぞれタイムが向上したが、我々にはQ2に進むのに十分なペースはなかった。さらに、アウトラップ終盤にトラフィックが発生するという、いつものチャレンジに直面し、タイヤがフライングラップ開始時に理想的な状態にならなかった。裕毅はQ2進出を1000分の2秒差で逃した(注:実際には100分の2秒)。本当にあと一歩だった」
「このグリッド位置からだと、日曜の決勝はよりチャレンジングになるが、レースは長い。マシンに厳しい環境であり、ポジションを上げるために戦略を利用して全力を尽くす」
「今は、明日のスプリント・シュートアウトとスプリントレースの準備に気持ちを集中させている。雨の可能性が高いため、天候の影響を受けることになるかもしれない」
なお、FP1スタート時、アルファタウリが角田のパワーユニット(PU)にエナジーストアとコントロールエレクトロニクスのシーズン2基目を入れたことが発表された。シーズン中に使用が許される基数内であるため、ペナルティは受けない。
■角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)
FP1 15番手(1分06秒985:ソフトタイヤ/34周)
予選 16番手(Q1=16番手1分05秒784:ソフトタイヤ)
今日はトラフィックのせいで自分たちのパフォーマンスを最大限に発揮できなくて、とても悔しいです。2回目のアタックはとても良いものだったので、Q2に進むことは可能でした。全体の差がとても小さいので残念ですが、仕方ありません。
明日は、雨の可能性があるという予報になっているので、今日とは違うコンディションになりそうです。しっかり備えをして、スプリントの予選で全力を尽くすつもりです。
積読本や購入予定の書籍の情報を投稿しています
小説/開発/F1&雑談アカウントは、フォロバを返す可能性が高いアカウントです