レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンがF1カナダGPで着用したレーシングスーツに10万8497ポンド（約1960万円）の値段が付き、レッドブルの公式慈善団体『Wings for Life』に寄付された。このグランプリでフェルスタッペンは、F1キャリア41勝目を挙げた。

　フェルスタッペンが3度の世界チャンピオンの故アイルトン・セナの勝利数に並んだグランプリで着用したものということから、さらなる価値が加えられたのは確かだ。このレーシングスーツにはフェルスタッペン本人がサインを入れている。なお、ジル・ビルヌーブ・サーキットでの勝利はレッドブルにとっても重要なもので、チームは100回目のレース優勝を達成した。

　レッドブルと『Memento Exclusives』が企画したオークションには、この特別なレーシングスーツだけでなく、フェルスタッペンとの独占交流会や、ミルトン・キーンズにあるレッドブルのファクトリー見学ツアーも含まれていた。

「我々の継続的な寄付金集めの取り組みの一環として、マックスのレーシングスーツのオークションが、チームの慈善団体『Wings for Life』のために10万ポンド（約1800万円）以上の寄付金を集めたのは素晴らしいことだ」とレッドブルF1チーム代表のクリスチャン・ホーナーは語った。

「これは我々が100回目のレース優勝を飾った際の特別なレーシングスーツであり、落札者は本物の歴史の一部も手に入れたことになる」

「『Memento Exclusives』が我々、そして『Wings for Life』と密接に協力し、脊髄損傷の研究資金として直接寄付される金額が、最大限になるよう尽力してくれたことに感謝したい」

　2004年に設立された『Wings for Life』は、脊髄損傷の治療法を見つけることを唯一の目的として、世界的な研究プロジェクトや臨床試験に資金を提供している。