2024年型マシンの開発にシフトしつつあるメルセデスF1「ランキング2位を守り切ることは来季に向けて重要なこと」
メルセデスF1チームのテクニカルディレクターを務めるジェームズ・アリソンは、今年、F1コンストラクターズ選手権でレッドブルに次ぐ2位になることは、チームにとって「非常に重要」だと述べている。
今シーズン、レッドブルは圧倒的な強さを発揮しており、今のところ、メルセデスは彼らに挑戦することができずにいる。一方でメルセデスは、コンストラクターズ選手権において、アストンマーティンを抜き、フェラーリより上の位置も保っている。
メルセデスはアストンマーティンに51ポイント差をつけてF1の夏季休暇に入った。フェラーリはアストンマーティンとわずか5ポイント差で4位につけている。
選手権2位の座を守ることは、メルセデスが2023年シーズン後半に達成しようとしている目標のひとつだ。
「我々は大きな希望を持ってスタートした」とアリソンは、メルセデスのこれまでのシーズンを総括した。
「当初はトップ集団に対する我々のポジションに慣れるのに時間がかかったが、その後のチームの反応は見事なものだった。ごく早い段階で我々は問題を把握し、それ以来、着実に正しい方へと修正していった」
「今年の初め、我々は4番手だった。カスタマーチームに負けているという苛立たしい状況で、フェラーリにも負けていた。だが、今は彼らの前にいて、少しずつその差を広げつつある。あらゆることが要因になっている。戦略からエンジニアリング、信頼性、製造、そして半分のチャンスをポイントに変えることに関して規則的な能力を持つドライバーに至るまで、すべてのことがだ」
「当初の目標には達していないが、それでも2位を確保することは我々全員にとって非常に重要だ。取り組みが(2024年型)W15へと移っていくシーズン後半は特にそうだ」
メルセデスのチーフテクニカルオフィサーのマイク・エリオットが説明したところによると、来年のマシンへのリソースを増やしていくなかで、チームの2番目の目標は、W14について可能な限り多くのことを学び続け、来年のデザインに反映させることだという。
「昨年からの進歩を示し、今年を力強く終えることが重要だ。この勢いを冬に持ち込みたい」とエリオットはコメントした。
「我々の目標はタイトルを獲ることだ。残念ながら、今年我々はそうできるポジションにいない。だが来年は実現したい」
「現在のマシンからできる限りのことを学ぶことと、来年のマシンに最大限の努力を注ぐことの間で、適切なバランスを取らなければならない」
「我々エンジニアにとって、興味の対象はテクノロジーだ。ニキ(・ラウダ)が言った有名な言葉に、人は勝っているときよりも負けているときの方が多くを学べるというものがある。昨年、そして今年にかけては、大きな学びの旅だったと感じている」
「我々が今必要としている学びを明らかにして、ひとつの方向へ向けた開発を継続することを望んでいる」
「私のポジションから少し大きなレンズを通して物事を見ると、学んだことが分かるというのは素晴らしいことだ。そうしてその道をさらに照らすと、物事がより明確になってくるのだ」
積読本や購入予定の書籍の情報を投稿しています
小説/開発/F1&雑談アカウントは、フォロバを返す可能性が高いアカウントです