リカルドのF1復帰は10月のカタールGP以降か。レッドブル代表も「万全な状態まで回復したと確認したい」と急がず
レッドブルF1のチーム代表を務めるクリチャン・ホーナーは、現在骨折の療養中であるダニエル・リカルド(アルファタウリ)について、10月の第18戦カタールGPよりも前にF1のグリッドに復帰するのは難しいと考えている。
リカルドは第14戦オランダGPのフリー走行2回目を走った際にクラッシュし、中手骨を骨折したことでオランダGPに出走できなくなった。リカルドはクラッシュから48時間後にバルセロナで手術を受け、現在は快方に向かいリハビリに取り組んでいるが、ホーナーの見立てでは、来週の第16戦シンガポールGPまでに完治はせず、連戦で鈴鹿で行われる第17戦日本GPにも間に合わないだろうと考えている。
「当然ながら、シンガポールに間に合うようには思えない。日本についても、出場できると考えるのは楽観的というものだろう」とホーナーはモンツァで説明した。
「だが回復は順調に進んでいる。手が動かせない状態ではあるが、リハビリに取り組んでいる」
「オートバイレースの選手を見ていると、復帰を急ぎすぎて逆に悪化させてしまうケースもあるようだ。だから我々としては、マシンにもう一度乗る前に彼が万全な状態まで回復していることを確認したい」
リカルドにとって怪我は痛手だったが、レッドブルのリザーブドライバーであるリアム・ローソンにとってはチャンスとなった。ニュージーランド出身の若手であるローソンは、リカルドの代役に選ばれたのだ。ローソンはザントフォールトできわめて困難な状況に耐えた。レースの週末はミックスコンディションであった上に、シミュレーターでも走行経験のないマシンをドライブしなければならなかった。
そのローソンにとって、第15戦イタリアGPでは初のドライコンディションでの走行となった。21歳のローソンはQ2へ進出し、アルファタウリのチームメイトである角田裕毅のすぐ後ろの12番手で予選を終えた。レースは13位で終えている。ここまでの状況を見て、ホーナーはレッドブルの若手が挙げた成果に感銘を受けているようだ。
「今日の彼は堅実な仕事をした」とホーナーは述べた。
「彼のレースをそれほどしっかりと追っていたわけではない。アルファタウリは2ストップ戦略で行ったが、今日の戦略としては異例だ」
「だから、レース後に分析を見る必要があるものの、彼は立派に義務を果たしたと私は考えている」
シンガポールのトリッキーな市街地サーキットはローソンにとって大きな試練となるだろうが、鈴鹿は全日本スーパーフォーミュラ選手権で走っているので、勝手の分かったコースとなる。
「彼は鈴鹿でもマシンに乗ることを熱望しているはずだが、毎日の状況を見て、回復がどうなるか、成り行きによって考えたいと思う」
積読本や購入予定の書籍の情報を投稿しています
小説/開発/F1&雑談アカウントは、フォロバを返す可能性が高いアカウントです