レッドブル&HRC密着:ポルシェとの交渉決裂で、独自のPU開発を推進。今後の提携は「メリットのあるパートナーがいれば」
F1第16戦イタリアGP初日、最初のセッションとなるフリー走行1回目の前に、レッドブルのスタッフがほかのチームと同様、ガレージの前に集合した。
イギリスで歴代最長の70年にわたり在位してきたエリザベス女王が、前日の9月8日に96歳で亡くなり、その死を悼んで、1分間の黙とうを行うためだ。
この日、レッドブルはもうひとつ、重要な声明を発表している。それは、2026年に向けて話し合いを続けてきたポルシェとの交渉が決裂したことだ。
ポルシェとの交渉が決裂した理由には、両者の主導権争いが背景にあったと考えられる。もともとポルシェとの提携はホンダがF1参戦を終了すると発表した後、ディートリッヒ・マテシッツが強力に推進してきたプロジェクトだったと言われている。
しかし、マテシッツが保有している株式をすべて買い取って、ポルシェがチーム運営に手を出そうとしていることに、クリスチャン・ホーナー代表を中心にした現場は猛反発。51%の株式を保有しているレッドブル創始者の息子のチャルーム・ユーウィッタヤーを説得して、味方につけることでポルシェに交渉の主導権を渡さなかった。
ホーナーは2026年以降のパワーユニットファクトリーに関しては、イギリス・ミルトンキーンズに今年完成したばかりのレッドブル・パワートレインズで、独自エンジン開発を推し進めていく考えを強調している。
さらにフリー走行後には、「いまのところ、我々は独自にパワーユニットを開発していくことになるが、もし相乗効果やメリットがあるパートナーが現れれば、そのときはオープンに話し合うつもりだ」と語り、「ホンダもそのなかのひとつの選択肢となるかもしれない」と述べている。
イタリアGP初日、2番手で終えたレッドブルのマックス・フェルスタッペン。モンツァで、レッドブルはヨーロッパラウンド最終戦だけでなく、2026年以降へ向けたコース外の戦いも行っていた。
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