ペトルッチ、MotoGPに電撃カムバック! ミル代役でタイGPにスズキから参戦

 

 スズキは、負傷しているジョアン・ミルの代役として、ダニーロ・ペトルッチをMotoGPタイGPで起用することを発表した。
 ミルは、8月のオーストリアGP1周目のクラッシュで右足首を骨折して以来、欠場が続いている。サンマリノGPを欠場し、アラゴンGPではフリー走行に出走したものの、FP4を前に途中欠場。日本GPも欠場をしていた。
 サンマリノGPではMoto2参戦経験のある渡辺一樹が代役を務め、もてぎではテストライダーの津田拓也がワイルドカードから繰り上げとなる形で出場していた。
 ミルは今週末のタイGPで復帰すると思われていたが、回復には予想以上の時間がかかっており、2週間後のオーストラリアGPでの復帰を目指すことになった。そしてミルの代役として、ドゥカティで2勝を挙げたペトルッチを起用することにしたのだ。
「言うまでもなく、チーム・スズキ・エクスターからタイでレースをする機会を得て、とてもうれしく思っている」
 そうペトルッチは語った。
「このような素晴らしい機会を与えてくれたチームに感謝したい」
「また、この代役参戦を受けさせてくれたドゥカティと現在のチームマネジメントにも感謝したい」
 ペトルッチは2012年にMotoGPデビュー。アプリリア製のエンジンを搭載したイオダのCRTマシンを駆った。2015年からはドゥカティ陣営のプラマックに所属。2019年にはファクトリー昇格を果たした。
 2019年、2020年に1勝ずつ挙げたペトルッチは、2021年にKTM陣営のテック3に移籍。だが厳しいシーズンを送り、レミー・ガードナーやラウル・フェルナンデスといった若手ライダーを起用したいというKTMの希望により、ペトルッチはMotoGPのシートを失うこととなった。
 その後は、KTMからダカールラリーに初参戦。怪我を抱えながらもステージ優勝を飾るなど速さを見せた。そのまま、ラリーレイドプログラムに参加する予定だったものの、これは失敗に終わった。
 KTMと袂を分かつことになった後は、ドゥカティと再び手を組んでモトアメリカ・スーパーバイク選手権に移籍。ペトルッチはパニガーレV4に乗るウォーホース・ドゥカティで5勝を挙げ、初年度からチャンピオン争いに食い込んだ。
 ペトルッチは、今月上旬のサンマリノGPでミルの代役をスズキから依頼されたものの、モトアメリカのタイトル争いに集中することを選択。ヤマハのジェイク・ガーンに20ポイント及ばずチャンピオンを獲得できなかったペトルッチだが、タイGPでの代役参戦依頼は受けた形だ。
「また、この代役参戦を許可してくれたドゥカティと現在のチームマネジメントにも感謝したい。GSX-RRはとても速そうだし、勝てるマシンであることもわかっている」
「また、長いつきあいのスズキのスタッフとも、一緒に仕事がしたいと思っている。簡単なことではないと思うので、期待せずに楽しみたい」
「MotoGPマシンからダカールバイク、スーパーバイク、そしてまたMotoGPのファクトリーマシンに乗り換えるという、史上数少ないライダーの一人になれることにも興奮している」
 
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