跳ね馬を背負う重圧も楽しめる男。フェラーリF1の再建託されたフレデリック・バスール新代表、その初会見で感じたコト

 

 モータースポーツで働く多くの人々にとって、フェラーリF1チームの首脳陣となってそのチームウエアに袖を通すことは、キャリアのピークとなる瞬間と言っていいだろう。それは今季からフェラーリのチーム代表に就任したフレデリック・バスールも同じ……かと思いきや、彼の価値観は異なっているようだ。ジュニアカテゴリー時代から一貫して勝ちにこだわってきた彼は、跳ね馬のロゴを身に付けただけで満足するつもりはさらさらない。
 先日、バスールは初めてマラネロのオフィスに足を踏み入れ、集まったメディアに対して自信が感じたことや期待感などを語った。彼のことを昔から知っている者にとっては、彼がこれまでと全く変わっていないと思わされることもあれば、いくつか変わったと感じられる点もあった。
 もちろん、彼を取り巻く環境で最も変わったと言えるのが周囲からの目だ。名門フェラーリでの仕事はどこよりもプレッシャーがかかるものであり、忍耐力や集中力が問われる。また社内政治に巻き込まれることもあるだろう。ただバスールはそれを理解しているし、そこに足を踏み入れることを恐れてはいない。
「“怖い”、というのは適切な言葉ではないだろう」
 バスールはそう語る。

2022年は速さのあるマシンがありながらレッドブルに惨敗したフェラーリ
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