W14のコンセプト変更に取り組むメルセデスF1。サイドポッドに焦点を当てる議論に対し「単純な話ではない」とハミルトン
ルイス・ハミルトンは、メルセデスがレッドブルのサイドポッドを自分たちのマシンに付けても現在のトラブルが解決されることはなく、その変更はマシンのパフォーマンスに何の影響も与えることはないと述べている。
メルセデスはチームの状況を好転させるために、今後数カ月でW14のコンセプトを変更する計画を立てている。この大規模な変更では、昨年導入されて今シーズンに引き継がれたゼロサイドポッドのデザインが廃止される可能性が高い。
チーム代表のトト・ウォルフは、よりよい結果が出るのなら、チームはレッドブルが実績を残し、多くのチームが採用しているダウンウォッシュのデザインコンセプトにしたがうことを恥とは思わないと示唆している。
「現段階では、マシンがどういう外見を持つべきかということについて独断的な態度はとっていないと思う」とウォルフは説明した。
「可能な限り速いマシンである必要があるだけだ」
「そのマシンがレッドブルやスペースXのように見えたとしても私は気にしない。それはただ速いものでなければならない。そしてそれがレッドブルのマシンのようだとしたら、どこかに小さな牛のステッカーを貼っておこう。速くありさえすれば、私は何も恥とは思わない」
しかしハミルトンは、メルセデスのコンセプト変更はレッドブルから着想を得た単なるサイドポッドの刷新よりも、はるかに奥深いものでなければならないと警告している。
「僕たちには持っているものがあると思う。そこから取り組みを続け、より多くのものを引き出していくつもりだ。どれだけ早くそうできるか、もしくは僕たちのコンセプトでそれが可能なのかどうか、そのうちわかるだろう」とハミルトンは先週末にサウジアラビアで語った。
「そして短期的に多くの大規模で劇的な変更を行わなければいけないのかどうか、明らかになっていくだろう。つまり僕たちが行うつもりでいる劇的な変更があるということだ」
「みんなマシンの新しいサイドポッドのことを話し続けているけれど、これはそれほど単純なことではない。レッドブルのサイドポッドを僕たちのマシンに付けたって、何の変化も生まれない。文字通り何も変わらないし、遅くなることさえあるかもしれない」
「これは空力の特性の話であり、コーナーでマシンがどのようにバランスを取るかということだ」
「多くの異なる要素があることはもちろん知られていない。みんながエアロダイナミシストであるわけがないし、目に見えないからね。もっと多くのことがあるんだ」
ハミルトンは最近、メルセデスに昨年のコンセプトを2023年に持ち越すことについて警告していたことを明らかにし、チームが彼の言うことに耳を傾けなかったことを嘆いた。メルセデスが方向性を変更する決定を下したことで、7度の世界チャンピオンであるハミルトンの正当性が示された。
「僕は常に正しくありたいと思う人間のひとりだけれど、常に正しいわけではない。でもこのシナリオでは僕は正しかった。だからよかったよ。『僕は言っただろう』という感じだ」
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