最多勝タイのハミルトン、シューマッハー家の祝福に感激「とてつもない夢がかなった」メルセデス【F1第11戦】
2020年F1アイフェルGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンはF1キャリア91勝目を挙げ、ミハエル・シューマッハーが持つ最多勝記録に並んだ。
これを記念し、決勝直後、ミック・シューマッハーが家族を代表してハミルトンのもとを訪れ、父ミハエルが実際に使用した2012年のヘルメットをプレゼントした。ミックは「記録は破られるためにある。ルイス、おめでとう!」とコメントしている。
ハミルトンは2番グリッドから序盤はバルテリ・ボッタスの後ろを走るが、ボッタスがミスをした際に首位に浮上、そのままポジションを維持してフィニッシュ、今季7勝目を飾った。
■メルセデス-AMG・ペトロナスF1チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=1位
(ミックから)ミハエルのヘルメットを贈られたことは光栄であり、誇りに思う。その意味を言葉に表すのは難しい。子どものころ、ミハエルが優勝を重ねるところを見てきた。兄弟とレーシングゲームをする際には、僕はミハエルを選んだものだ。いつかF1で走りたいと夢みたけれど、誰かが、特に自分が、ミハエルの記録に近づく日が来るなど、想像もしなかった。彼の優勝回数に並ぶというのは無謀すぎる夢だった。でも夢というのはかなうものなんだね。
信じられないほど光栄なことであり、実感するにはしばらく時間がかかりそうだ。ひとつ確かなのは、この素晴らしいチームなしでは達成できなかったということだ。全員が常に全力で努力している。ファクトリーの皆に感謝する。そして、ミハエルに対して心から敬意を払いたい。今日は感謝の気持ちでいっぱいだ。
レース自体の話をすると、とてもきついレースだった。すごくいいスタートを決めたが、バルテリはターン2でうまく防御した。その後、どうやればバルテリに勝てるのかを考えた。タイヤをうまく労わりつつ、絶対に離されないように走った。彼が苦労しているのが分かり、チャンスがありそうだと思っていたら、彼がロックアップしたんだ。
その後、後方にある程度ギャップを築き上げたのだが、セーフティカーが出動した。マックス(・フェルスタッペン)がすぐ後ろまで来たので、抜かれないようにリスタートを成功させる必要があった。終盤のレッドブルのペースは素晴らしかった。これから厳しい戦いになりそうだ。