”レールの上”を勝利へ一直線。フェルスタッペン「想像もできなかったような週末!」
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、パワーユニット(PU)交換のペナルティを受けて14番グリッドからF1ベルギーGPをスタートしたが、圧倒的な速さで優勝した。
フェルスタッペンはスタート直後にグイグイとポジションアップ。8番手でオープニングラップを終えると、セーフティカー明けの5周目には6番手。8周目には表彰台圏内の3番手につけた。
さらにチームメイトのセルジオ・ペレスも交わしたフェルスタッペンは、1回目のピットストップ後の18周目にあっさりとカルロス・サインツJr.(フェラーリ)をもパスし、首位に躍り出た。
その後は悠々ひとり旅。2位となったペレスにも17秒の大差をつけて今季9勝目を飾った。
フェルスタッペンはレース後、マシンは「レールに乗っていた」と語り、信じられないような週末だったと称えた。
「1周目は、トラブルを回避するためにかなり慌ただしかった。目の前でいろいろなことが起きていたからね」
「でも、セーフティカーが導入されて落ち着いてからは、マシンは本当に順調だった。マシンは本当にレールの上に乗っているようだった。追い抜いていくのに適切な場所を選ぶことができたし、タイヤをケアすることができたからこそ、前に出ていくことができたんだ」
「トップに立つと、あとはすべてを管理することになった。でも、この週末はずっと信じられないような展開だった」
これでフェルスタッペンはベルギーGP連覇。ただ昨年は悪天候でほとんど走れなかったことを考えると、これがフェルスタッペンにとってベルギーGPでの”きちんとした”初勝利と言えるだろう。実はフェルスタッペンの出生地はベルギーのハッセルト。彼にとってベルギーは、オランダに次ぐ第2の母国だと言える。
そんなレースで、彼は「想像もできなかった」というほど圧倒的な週末を過ごした。
「もちろん、今まで想像もできなかった週末だった。でも、もっともっと多くを望んでいるから、これからも頑張るよ」
第1スティントでフェルスタッペンに抜かれたペレスは、フェルスタッペンが「別の惑星にいた」ことを認めざるを得なかった。
「今日は本当に期待していたんだ。でも、マックスは本当に飛ぶように走っていた。彼は別の惑星にいるようなもので、手がつけられないんだ」
「特に最初のスティントはデグラデーションがひどかった。でも、それでもチームにとっては非常に良い結果だ。今日は多くのポイントを獲得することができたと思うし、それは重要なことだ」
フェルスタッペンのひとつ後ろからスタートしたシャルル・ルクレール(フェラーリ)は、戦略ミスもあり6位に終わった。この結果、フェルスタッペンはランキング2番手に浮上したペレスと93ポイント差、ルクレールに対しては98ポイント差でチャンピオンシップをリードしている。
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