夢を見ることはできるけど……ハースF1、スプリントでヒュルケンベルグがトップ3圏内快走も「現実的にならなければ」
レッドブルリンクを舞台に開催されているF1オーストリアGP。グランプリ2日目に行なわれたスプリントではレッドブルのマックス・フェルスタッペンが勝利を挙げ、チームメイトのセルジオ・ペレスが2位に続き、レッドブルの完勝となった。
しかしスプリントを沸かせたのはハースのニコ・ヒュルケンベルグだった。最終的には6位フィニッシュとはなったものの、3番手から一時はペレスを交わして2番手を走行するなど、輝きを放った。
F1キャリア初のトップ3フィニッシュなるかと思われたヒュルケンベルグだが、ハースでチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは「現実的になる必要がある」と冷静に見ていたようだ。
ウェットコンディションでスタートした24周のスプリントで各車はインターミディエイトタイヤを最初に履いていたものの、徐々にレーシングラインが乾き始め、メルセデスのジョージ・ラッセルが15周目の終わりにピットイン。上位勢がステイアウトを選択する中、中団グループ以降のドライバーはスリックタイヤへ交換していった。
インターミディエイトタイヤでポジションを落としていたヒュルケンベルグも17周目の終わりにピットイン。インターミディエイトタイヤで粘るランド・ノリス(マクラーレン)やエステバン・オコン(アルピーヌ)を交わして6位でチェッカーを受けた。
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ハイライト|2023年F1第10戦オーストリアGP予選&スプリントシュートアウト
シュタイナーはヒュルケンベルグをピットに呼び込む判断が6位に繋がったと考えており、仮にステイアウトを選択していた場合は「ポイント圏外」だったと語った。
「板挟みみたいなモノで、どっちに転ぶかは分からないんだ」とシュタイナーはレース後に振り返る。
「でも今となってみれば、インターミディエイトでステイアウトしていたら3ポイントを獲得できなかっただろう。今となっては、それがよく分かる」
「だから正しい判断だったんだ。もちろん簡単なことではなかったし、最初は間違った判断のようにも見えた。ただ2周、3周と経過すると、もう大丈夫だと分かった。残念ながら、アストンマーチン勢を捉えることはできなかったが、それ以外はかなり良かった」
また、レース中にトップ3でフィニッシュできると思っていた時はあったか、とmotorsport.comがシュタイナーに尋ねると彼は次のように答えた。
「いや、我々は現実的なんだ」
「夢を見ることはできるが、現実的になる必要がある」
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