アレックス・マルケス、ホンダ離脱の来季は正念場に「ドゥカティには全てがある。言い訳はできない」

 

 2023年はグレシーニに移籍し、MotoGP4年目を戦う予定のアレックス・マルケスは、来年が言い訳のきかないシーズンになるだろうと考えている。
 マルケスは2019年にMoto2クラス王者に輝くと、翌年レプソル・ホンダからMotoGPクラスへ昇格。2021年からはLCRホンダで戦ってきた。
 しかし彼は、初年度に2回表彰台を獲得したことを除いて、非常に厳しい状況が続いている。特にLCRホンダ移籍以降は厳しさが増し、トップ5フィニッシュを記録できたのもわずかな回数にとどまっている。もっとも、ここにはホンダ・RC213Vの苦戦も大いに関係していると言っても良いだろう。
 そんなマルケスは、2023年にホンダを離れてドゥカティ陣営のグレシーニへ移籍する。現在、ドゥカティのデスモセディチGPはグリッド上で最も競争力のあるバイクだと考えられているだけに、彼としてもこの移籍がチャンスであり、それと同時に言い訳のできないシーズンになると覚悟しているようだ。
「僕は自分自身を証明しなければならない。この機会を使い、2020年やMoto2で勝った2019年と同じ”アレックス・マルケス”だということを示さないといけないんだ」
 マルケスはDAZNのインタビューにそう答えた。
「僕はそれだけのポテンシャルがあると思うし、このチャンスも正当なモノだ」
「ドゥカティには全てがある。彼らのバイクはレースを何回も勝っていて、異なるライディングスタイルのライダーが何人も先頭を走っているんだ。だから、言い訳はできないし僕自身プレッシャーはある。でも結局のところ、(2023年)シーズンが終わってみれば、僕がどうだったのかは分かる」
 一方で、今シーズンの戦いはまだ3レース残っている。ただ彼は今のマシンで既に限界に達していると考えているようだ。
「あらゆることを試したけれど、同じことだった。もう変更はせず、今あるバイクで進んでいくよ」
「バイクに乗っていて、どうしたら良いか分からない時があるんだ」
「ポル(エスパルガロ/レプソル・ホンダ)やタカ(中上貴晶/チームメイト)、マルク(マルケス/レプソル・ホンダ)と話しても、彼らも同じことを考えている。バイクができる以上のことはできないし、メンタル的にはかなり厳しいね」
 
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